General Hydroponicsエアロフロー 30 組み立て説明書

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ジェネラル・ハイドロポニックス社製のエアロフロー2TMをお買い上げありがとうございます。エアロフロー2TMは水耕栽培の最新技術です。いちばん小さい趣味用のセットでも、いちばん大きな事業用のセットでも、苗はすくすくと育ちます。AF30は、すぐれた中容量の装置です。ご希望によって、分岐管の未使用部に栽培容器をあと二つ分拡張することができます。エアロフロー2TMの組み立てや操作は簡単でおもしろいことが、すぐにおわかりいただけると思います。栽培がうまくいくことを願っています。末永くご愛顧ください。

エアロフロー2 30TM 各部名称

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その他付属品: ハイドロトン(HydrotonTM)・ネットカップとココテック(CocoTekTM)敷 排水管用潤滑油・排水バルブ

梱包を開ける 上の図を見ながら部品を確認してください

組み立て場所 エアロフロー2を使用すれば、ほぼどこでも苗を育てることができます 温室・ベランダはもちろん、照明があれば屋内でも大丈夫です エアロフロー2は、暖かくて光が届き、換気ができる場所ならば設置できます 水平で清潔な場所に置いてください。

手順 1 養液タンクを組み立てます。養液タンクの蓋の作業用の穴の位置と排水バルブの位置は写真のようになります。

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手順 2 ポンプ連結管をポンプの吐出口につなげます。回転式の連結部は、あとで分岐管につなげることになります。

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手順 3 連結管につなげたポンプを養液タンクに入れ、連結管を蓋の穴から出します。

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手順 4 折りたたみ式支柱を組み立てます。栽培容器の片方の端を支柱に載せ、もう片方の端を養液タンクに載せます。栽培容器の排水口が、養液タンクの蓋の排水・水位調節穴の中央に来るように位置を合わせます。 *分岐管には栽培容器が最大5つ連結できます。栽培容器を追加してお好みの装置を作ることができます。

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手順 5 養液タンクの蓋から出ているポンプ連結管を分岐管につなぎます。スプレーライン連結管を分岐管にねじ込んで、分岐管と栽培容器をつなぎます。分岐管は養液タンクの蓋の上におきます。

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手順 6 排水管に潤滑油(付属品)を薄く塗ります。排水・水位調節管を栽培容器の排水口に取り付けます。水位調節管の位置によって水位を変えられます。

手順 7 ハイドロトンを水で洗ってゴミを取り除きます。ネットカップにココテックを敷き、ハイドロトンを入れます。ネットカップを栽培容器にはめ込みます。エアロフロー2 30の組み立てが終わりました。あとは水を入れてGHフローラを加えるだけです。これで苗を植える準備ができました。

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養液タンクに水を入れる 水を入れる前に、装置全体で使う水の量を把握しておくことが重要です。また、栽培容器の水を抜く時には養液タンクの水を先に抜いておかなければなりません。栽培容器からの水で養液タンクがあふれるのを防ぐためです。 栽培容器1本分の容量  低水位の時 2.3リットル  満水時 9リットル 養液タンクの容量は約68リットルです。ということは、全体を水を満たすと、満水時(排水・水位調節管を一番高い位置にしたとき)には全部でおよそ95リットル、水位がいちばん低い時(排水・水位調節管を一番低い位置にしたとき)には全部でおよそ76リットルになります。 養液タンクに水を一杯に入れます。ポンプを作動させます。水が栽培容器に送られます。

注:栽培容器の底に対して45度の角度で水を噴霧させるために、スプレーラインの角度を調整しておいてください。

栽培容器が一杯になったら、養液タンクの3/4くらいになるまで水を足します。水を入れすぎないでください。ポンプのスイッチが切れている間、あるいは、停電が起きたときには、栽培容器から流れ出た水を受けられるよう、養液タンクの水量に余裕をみておく必要があります。

養液タンクから水を抜く ポンプのスイッチを切り、ポンプと分岐管をつなげているポンプ連結管を取り外してください。園芸用の水撒きホースなどをポンプ連結管につなぎ、ポンプを作動させます。水位が下がるのを確認しながら、排水・水位調節管を栽培容器から1本ずつ取りはずします。管の取り外しを急ぐと養液タンクがあふれるので、ゆっくりはずしていってください。水位がポンプの位置まで下がったら、ポンプのスイッチを切り、養液タンクの排水バルブを開けて排水してください。液が無い状態でポンプを作動させてはいけません。

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フィルターの掃除 ポンプの電源を抜き、フィルターを取り外します。フィルターを温かい流水で洗って、有機物のごみを取り除きます。

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高水位・低水位の調節 植えて間もない、まだ根が張っていないような苗を育てる場合は、ネットカップの底が浸かるように排水・水位調節管を高い位置に調整してください。植物が大きくなって根が生長してきたら、排水・水位調節管を栽培容器の一番下まで押し下げ、水位を下げます。こうすることで、ネットカップの下に「空気層」ができます。根の部分に接する酸素が増え、ハイドロトンの湿り具合が減ります。GHフローラを混合するときには、減らした分の体積も考えて液量を加減します。

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栽培を終えて次の栽培を始める前の手入れ 養液タンクの液を捨て、栽培容器をこすって洗います。栽培容器内にあるベージュ色のスプレーラインの噴出口が詰まっていれば穴を掃除します。スポンジに殺菌液をつけて、すべての部品の表面をぬぐいます。殺菌液は、ジェネラル・ハイドロポニックス製のフローラ・シールド(Flora ShieldTM)でも、他社の製品でも構いません。すべての部品を水ですすぎます。養液タンクに水を入れ、数時間水を循環させたのち、新しい作物を植える前に水をすべて捨てます。フィルターは頻繁に掃除してください。ポンプの電源を落とし、再利用可能なフィルターを取りはずすだけです。フィルターは温水で洗います。

ハイドロトン Hydroton 作物の生長に栄養は無くてはならないものです。必要な栄養素を作物に与えるのですから、最良のものを与えてやりましょう。ジェネラル・ハイドロポニックスTMは、各種の植物栄養剤を用意しています。付属のGHフローラ・シリーズ (フローラ・グローFloraGroTM、フローラ・ブルームFloraBloomTM、フローラ・マイクロFloraMicroTM)を水に溶かして培養液を作り、植物に栄養を与えましょう。

栄養補給(培養液) 作物の生長に栄養は無くてはならないものです。必要な栄養素を作物に与えるのですから、最良のものを与えてやりましょう。ジェネラル・ハイドロポニックスTMは、各種の植物栄養剤を用意しています。付属のGHフローラ・シリーズ (フローラ・グローFloraGroTM、フローラ・ブルームFloraBloomTM、フローラ・マイクロFloraMicroTM)を水に溶かして培養液を作り、植物に栄養を与えましょう。

1.養液タンクを新しい水で満たします。きれいな水が手に入らないようならば(可溶性物質の総量が200 ppmを超えるようならば)、蒸留水(逆浸透水あるいは雨水)を使用することをお勧めします。

2.GHフローラは、それぞれの容器のラベルに表示されている濃度にうすめます。水にまずマイクロを入れてかき混ぜ、それにブルームとグローを加えて培養液を作ります。原液どうしをあらかじめ混ぜてはいけません。生長を阻害する物質ができる場合があるからです。

3.培養液のpHを5.0から7.0のあいだに調整します(詳しくはジェネラル・ハイドロポニックス製のpHコントロールキットをご覧ください)。

その他注意点

培養液は、濃度(電気伝導度)の調整も、配合割合(窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、微量元素の割合)の調整もできます。調整するには、グロー、ブルーム、マイクロをさまざまな割合で水に溶かします。

・生長の促進には、グローとブルームの割合を多くします。 ・開花を促進させるときにはグローの割合を減らし、ブルームを増やします。 ・結実を促進させるには、グローとブルームとマイクロを同量ずつ使います。 ・カルシウムや鉄分を増やすには(菜っ葉などの青物の栽培)、マイクロを少し多めに使います。 ・3対2対1で配合する利用者が多いようです。植物全体の生長を促進するには、グロー、マイクロ、ブルームを3:2:1の割合にします。花芽促進にはグロー、マイクロ、ブルームを1:2:3にします。結実には、グロー、マイクロ、ブルームを2:2:2にします。ここに示したのは割合です。濃度ではありません。栽培を始めるときの目安と考えてください。電気伝導率計を使って培養液の濃度を測ってください。

Q&A よくある質問

1.培養液はどれくらいの頻度で加えるのですか?「継ぎ足し」とは何ですか? 養液タンクから液を抜いたときには新たに培養液を加えてください。「継ぎ足し」とは、水だけを養液タンクに加えることです。猛暑の時には、苗は水だけを多量に蒸散させるため、培養液の栄養分は吸収されません。このため養液タンク内では栄養分の濃度が急激に上がり、苗には有毒なレベルに達します。蒸散量が極端に多いときには、水だけを継ぎ足して栄養分の濃度を下げてください。

2.水はどれくらいの頻度で替えるのですか? 苗の生長具合(生長段階や生長速度)によって変わってきます。幼い苗の場合は、3週間ごとで十分です。苗が十分生長したら、2週間ごとに液を全部交換します。もっと頻繁に交換すれば、生長はさらに良くなります。培養液を追加するのは、液の導電率(あるいはppm)が下がったときだけにしてください。通常は、導電率(栄養塩の量)が800から1,200 ppm(百万分の1)の範囲になるようにします。

3.ppm測定器か導電率計を購入する必要があるでしょうか? はい。培養液の濃度を測定するのに導電率計は必須です。さまざまな植物種に適した導電率を知っていれば、苗を育てるときに、その作物に応じた培養液濃度に調整することができます。

4.排水・水位調節管は、いつ上げたり下げたりして調節するのですか? 苗が小さくて、根が十分に張っていなければ、管は一番高い位置に設定し、苗が入った籠カップまで栄養に富んだ液が届くようにします。根が伸びて培養液の流れに浸るようになったら、水位調節管を下げて、培養液と栽培容器内の酸素量を増やします。

5.生長期に電源を切っても大丈夫でしょうか? 電源は24時間入れたままにするのが最善です。しかし、エアロフロー2をタイマーにつないで節電する利用者が多いのも事実です。その場合、照明がついている時にエアロフローの電源が入り、照明が消えたら電源が切れるようにします。ただし、照明が消えている間に水の噴霧が行なわれる場合には、その時だけエアロフローの電源が入るようにします。

6.培養液の最適水温はどれくらいですか? 適温は18℃から24℃です。

7.培養液のpHはどれくらいに調整しますか?そのpHにするのはなぜですか? pHは、5.5から5.6に調節します。この範囲のpHならば、苗が栄養を吸収しやすいからです。

部品や器具の注文先 ネットカップ、GHフローラ、ハイドロトン、エアロフロー2の部品を注文するには、ジェネラル・ハイドロポニックスの代理店にお問合せ下さい。

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