General Hydroponicsエアロフロー 36 組み立て説明書

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これまでにエアロフロー2をお使いいただいたみなさまから、コンパクトにまとまったエアロフロー2の要望が寄せられていました。ジェネラル・ハイドロポニックス社では、短い栽培容器と150リットルの養液タンクを備えたモデル36を発売しました。モデル36は屋内の照明栽培用です。

エアロフロー モデル36

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上の図を見ながら部品を確認してください

部品リスト

蓋付き養液タンク(40ガロン = 152リットル)、作業用の蓋、 レーザー噴霧管つき栽培容器(6本)、 排水・水位調節管(6本) 栽培容器分岐管、潤滑油 1包み、排水バルブ、 フィルター付ポンプ(WaterPOWER 85)、 GHフローラ3種、 3インチネットカップ 36個、 CocoTekTM ライナーズ 36個 ハイドロトン TM  9リットル

手順 1 栽培を行なう場所に養液タンクを水平に置いてください。

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手順 2 養液タンクの下流側にある取り付け口に排水バルブをねじ込みます(ゴムの内側にシリコングリースを塗ると取付け易いです)。

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手順 3 ポンプ連結管をフィルター付ポンプにつなげます。Oリングがポンプに密着しているよう注意してください。

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手順 4 ポンプを養液タンクの底に置きます。蓋を下げて、写真のようにポンプ噴出口分岐管と電源コードを養液タンクの蓋の穴に通します。

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手順 5 栽培容器の排水口に排水・水位調節管を排水口に途中まで差し込みます(ゴムの内側にシリコングリースを塗ると差し込み易くなります)。排水・水位調節管の位置によって水位を変えられます。他の5つの栽培容器についても同様にします。

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手順 6 折りたたみ式支柱を組み立てます。片方の端が支柱の上にのった栽培容器を養液タンクの上に載せます。栽培容器の排水口が、養液タンクの蓋の排水・水位調節穴の中央に来るように位置を合わせます。

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手順 7 栽培容器の回転式分岐管をポンプ連結管にねじ込みます。

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手順 8 栽培容器の分岐管のネジ部を締めて栽培容器の噴霧管につなげます。栽培容器の片側から順次つなげていきます。

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手順 9 ハイドロトンを水で洗ってゴミを取り除きます。ネットカップにCocoTekライナーズを入れ、ハイドロトンを入れます。ネットカップを栽培容器にはめ込みます。エアロフロー2 36が組み立てられました。あとは水を入れてGHフローラを加えるだけです。これで苗を植える準備ができました。

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注意:養液タンクに水がない状態でフィルター付ポンプを決して作動させないで下さい。

栽培開始手順

水を入れる前に、装置全体で使う水の量を把握しておくことが必要です。栽培容器の水を抜く時には養液タンクの水を先に抜いておかなければなりません。栽培容器からの水で養液タンクがあふれるのを防ぐためです。

栽培容器1本分の容量 低水位の時 満水時
2.3リットル 9.1リットル

養液タンクの容量は150リットルです。ということは、全体を水を満たすと、満水時(水位調節管を一番高い位置にしたとき)には全部で205リットル、水位がいちばん低い時(水位調節管を一番低い位置にしたとき)には全部で160リットルになるということです。養液タンクに水を一杯に入れます。ポンプを作動させます。ポンプで水が栽培容器に送られます。

注:栽培容器の底に対して45度の角度で水を噴霧させるために、噴霧管の角度を調整する必要が出てくるかもしれません。

養液タンクから水を抜く

栽培容器の水を抜く前に、まず養液タンクの水を抜かなければなりません。養液タンクの水位が上がりすぎたりあふれたりするのを防ぐためです。栽培容器の水を抜く前に、まず養液タンクの水を抜かなければなりません。養液タンクの水位が上がりすぎたりあふれたりするのを防ぐためです。

A) ホースを排水バルブにつなぎます。 B) つまみを手で回してバルブを開けます。

注意:養液タンクに水がない状態でフィルター付ポンプを決して作動させないで下さい。

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栽培を終えて次の栽培を始める前の手入れ

養液タンクの液を捨て、栽培容器をこすって洗います。栽培容器内にあるベージュ色の噴霧管の噴出口が詰まっていれば穴を掃除します。スポンジに殺菌液をつけて、すべての部品の表面をぬぐいます。殺菌液は、ジェネラル・ハイドロポニックス製のフローラ・シールド(Flora ShieldTM)でも、他社の製品でも構いません。すべての部品を水ですすぎます。養液タンクに水を入れ、数時間水を循環させたのち、新しい作物を植える前に水をすべて捨てます。フィルターは頻繁に掃除してください。ポンプの電源を落とし、再利用可能なフィルターを取りはずすだけです。フィルターは温水で洗います。

ハイドロトン Hydroton

これまでわが社では、植物栽培のための粘土顆粒についての研究を長年にわたって行ない、好成績をおさめてきました。新しいハイドロトンを使用する際には、輸送時に砕けた細かい粒子を取り除くために、水で洗うことをおすすめします。栽培が終わったら、次の栽培の前にハイドロトンをよく洗い、有機物のくずを取り除きます。使用済みのハイドロトンを大きな器に入れて、煮沸したり、多量の水を掛け流したりすと、うまく洗えます。この方法ならば殺菌もできるし、吸着していた栄養塩類を水に溶かして洗い流すことができます。注意!:ハイドロトンを漂白剤(塩素剤)で洗ってはいけません。

培養液の作り方

作物の成長には栄養塩は無くてはならないものです。必要な栄養源を作物に与えるのですから、最良のものを与えてやりましょう。ジェネラル・ハイドロポニックスTMは、各種の植物栄養剤を用意しています。GHフローラ・シリーズの3種類の液肥(フローラ・グローFloraGroTM、フローラ・ブルームFloraBloomTM、フローラ・マイクロFloraMicroTM)ならば、とてもうまくいきます。

1.養液タンクを新しい水で満たします。きれいな水が手に入らないようならば(可溶性物質の総量が200 ppmを超えるようならば)、蒸留水(逆浸透水あるいは雨水)を使用することをお勧めします。ジェネラル・ハイドロポニックスでは、新たに「硬水用フローラ・マイクロHardwater FloraMicroTM」も用意しています。

2.GHフローラを、それぞれの容器のラベルに表示されている濃度にうすめます。水にまずフローラ・マイクロを入れてかき混ぜ、フローラ・ブルームとフローラ・グローを加えます。液肥同士をあらかじめ混ぜてはいけません。混ぜ合わせると、栄養塩の状態が変化するかもしれません。

3.培養液のpHを5.0から7.0のあいだに調整します(詳しくはジェネラル・ハイドロポニックス製のpH調整キットの説明書をご覧ください)。

その他注意点

培養液は、濃度(電気伝導度)の調整も、配合割合(窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、微量元素の割合)の調整もできます。調整するには、グロー、ブルーム、マイクロをさまざまな割合で水に溶かします。

・ 植物体の成長促進には、グローとブルームの割合を多くします。 ・ 花芽を成長促進させるときにはグローの割合を減らし、ブルームを増やします。 ・ 結実を促進させるには、グローとブルームとマイクロを同量ずつ使います。 ・ カルシウムや鉄分を増やすには(菜っ葉などの青物の栽培)、マイクロを少し多めに使います。 ・ 3対2対1で配合する利用者が多いようです。植物全体の成長を促進するには、グロー、マイクロ、ブルームを3(水3.8リットルあたり小さじ1杯):2:1の割合にします。花芽促進にはグロー、マイクロ、ブルームを1:2:3にします。結実には、グロー、マイクロ、ブルームを2:2:2にします。ここに示したのは割合です。濃度ではありません。栽培を始めるときの目安と考えてください。電気伝導率計を使って培養液の濃度を測ってください。

Q&A よくある質問

1.培養液はどれくらいの頻度で加えるのですか?「継ぎ足し」とは何ですか? 養液タンクから液を抜いたときには新たに培養液を加えてください。「継ぎ足し」とは、水だけを養液タンクに加えることです。猛暑の時には、苗は水だけを多量に蒸散させるため、培養液の栄養分は吸収されません。このため養液タンク内では栄養分の濃度が急激に上がり、苗には有毒なレベルに達します。蒸散量が極端に多いときには、水だけを継ぎ足して栄養分の濃度を下げてください。

2.水はどれくらいの頻度で替えるのですか? 苗の生長具合(生長段階や生長速度)によって変わってきます。幼い苗の場合は、3週間ごとで十分です。苗が十分生長したら、2週間ごとに液を全部交換します。もっと頻繁に交換すれば、生長はさらに良くなります。培養液を追加するのは、液の導電率(あるいはppm)が下がったときだけにしてください。通常は、導電率(栄養塩の量)が800から1,200 ppm(百万分の1)の範囲になるようにします。

3.ppm測定器か導電率計を購入する必要があるでしょうか? はい。培養液の濃度を測定するのに導電率計は必須です。さまざまな植物種に適した導電率を知っていれば、苗を育てるときに、その作物に応じた培養液濃度に調整することができます。

4.排水・水位調節管は、いつ上げたり下げたりして調節するのですか? 苗が小さくて、根が十分に張っていなければ、管は一番高い位置に設定し、苗が入った籠カップまで栄養に富んだ液が届くようにします。根が伸びて培養液の流れに浸るようになったら、水位調節管を下げて、培養液と栽培容器内の酸素量を増やします。

5.生長期に電源を切っても大丈夫でしょうか? 電源は24時間入れたままにするのが最善です。しかし、エアロフロー2をタイマーにつないで節電する利用者が多いのも事実です。その場合、照明がついている時にエアロフローの電源が入り、照明が消えたら電源が切れるようにします。ただし、照明が消えている間に水の噴霧が行なわれる場合には、その時だけエアロフローの電源が入るようにします。

6.培養液の最適水温はどれくらいですか? 適温は18℃から24℃です。

7.培養液のpHはどれくらいに調整しますか?そのpHにするのはなぜですか? pHは、5.5から5.6に調節します。この範囲のpHならば、苗が栄養を吸収しやすいからです。

部品や器具の注文先 ネットカップ、GHフローラ、ハイドロトン、エアロフロー2の部品を注文するには、ジェネラル・ハイドロポニックスの代理店にお問合せ下さい。

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