エアロフロー モデル60 各部名称
付属品
ジェネラル・ハイドロポニックス社製 GHフローラ 栽培土ハイドロトンTM ネットカップとココテック(CocoTekTM) 排水管用潤滑油 排水バルブ
別売品 エアロフロー2 60拡張キット(栽培量を倍にできます) フロート弁(自動で水補給ができます)
組み立て場所 エアロフロー2を使用すれば、ほぼどこでも苗を育てることができます 温室・ベランダはもちろん、照明があれば屋内でも大丈夫です エアロフロー2は、暖かくて光が届き、換気ができる場所ならば設置できます 水平で清潔な場所に置いてください
手順 1 ポンプ接続管をポンプ下部の吸入口にねじ込んでください。 フィルター内蔵連結管の端にうすく潤滑油をぬり、養液タンクのポンプ取り付け用の穴に差し込みます。 黒いフィルター内蔵部が養液タンクの内部に完全に入りこむように取り付けておき、ここにポンプ接続管がつながります。 |
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手順 2 フィルター付ポンプ流出管をポンプの流出口にねじ込みます。 ポンプ吸入口配管を養液タンク上流側の取り付け口にねじりながら差し込みます。 排水バルブを養液タンクの反対側にある下流側取り付け口にねじりながら取り付けます。 |
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手順 3 支柱を組み立てます(組み立て方は説明書を参照)。 生育容器の片方の端を支柱に載せ、もう片方の端を養液タンクに載せます。 生育容器の排水口が、養液タンクの蓋の排水・水位調節穴の中央に来るように位置を合わせます。 生育容器は養液タンクの片側へまとめて配置してもよいし、一つずつずらせて両側へ配置してもいいです(表紙の写真参照)。 |
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エアロフロー2 60の拡張:もしエアロフロー2 60拡張キット(別売)を購入していたら、拡張部品もここでエアロフロー2つなぎます。 詳しくは、拡張キットの説明書の手順をご覧下さい。 |
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手順 4 分岐菅の端を動かして分岐管接続部にねじ込みます。 生育容器を片側だけに配置するならば、分岐管は1本しか使いません。 使わないほうの接続部の穴は付属のキャップで蓋をしてください。 |
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手順 5 生育容器の噴霧管の接続部を分岐管にねじ込んでつなぎます。 |
手順 6 排水・水位調節管を生育容器の排水口に取り付けます(シリコングリースなどを塗ると取り付けが容易になります)。 排水・水位調節管の位置によって水位を変えられます。
手順 7 ハイドロトンを水で洗ってゴミを取り除きます。 ネットカップにココテックを入れ、ハイドロトンを入れます。 ネットカップを生育容器にはめ込みます。エアロフロー2 60の組み立てが終わりました。
手順 8 水を入れてGHフローラを加えてください。これで苗を植える準備ができました。
栽培開始
水を入れる前に、装置全体で使う水の量を把握しておくことが必要です。 栽培容器の水を抜く時には養液タンクの水を先に抜いておかなければなりません。 栽培容器からの水で養液タンクがあふれるのを防ぐためです。
生育容器1本分の容量 | 低水位の時 | 満水時 |
3.8リットル | 15.2リットル |
養液タンクの容量は150リットルです。 ということは、全体を水を満たすと、満水時(水位調節管を一番高い位置にしたとき)には全部で241.2リットル、 水位がいちばん低い時(水位調節管を一番低い位置にしたとき)には全部で172.8リットルになるということです。 養液タンクに水を一杯に入れます。ポンプを作動させます。ポンプで水が生育容器に送られます。
注:栽培容器の底に対して45度の角度で水を噴霧させるために、噴霧管の角度を調整する必要が出てくるかもしれません。
生育容器が一杯になったら、養液タンクの3/4くらいになるまで水を足します。水を入れすぎないでください。 ポンプを昼間作動させて夜止めるためにタイマーを使用するなら、あるいは、停電が起きたときのために、 ポンプが止まったあとに生育容器から流れ出た水を受けられるよう、養液タンクの水量に余裕をみておく必要があります。
養液タンクから水を抜く ポンプのスイッチを切ります。養液タンクの排水バルブの黒い連結部に園芸用のホースをつなげます。 青いバルブレバーをひねって養液タンクの水を抜きます。養液タンクの水を排出しながら、排水・水位調節管を生育容器から1本ずつ取りはずします。 管の取り外しを急ぐと養液タンクがあふれるので、ゆっくりはずしていってください。 |
園芸用のホース |
フィルターの掃除 ポンプの電源を抜き、フィルターのカバーを回して取り外します。フィルターをはずし、お湯で洗って、有機物のごみを取り除きます。 |
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高水位・低水位の調節 排水・水位調節管を上げて培養液の水位を高くすることで、苗の生育カップの底を培養液に浸けてハイドロトンを湿らせます。 植物が大きくなり根が成長してきたら、排水・水位調節管を生育容器の一番下まで押し下げ、培養液の水位を下げます。こうすることで、ネットカップの下に「空気層」ができます。根に接する酸素が増え、ハイドロトンが含む水分が減ります。 GHフローラを混合するときには、減らした分の体積も考えて液量を加減します。 |
栽培を終えて次の栽培を始める前の手入れ
養液タンクの液を捨て、栽培容器をこすって洗います。栽培容器内にあるベージュ色の噴霧管の噴出口が詰まっていれば穴を掃除します。 スポンジに殺菌液をつけて、すべての部品の表面をぬぐいます。殺菌液は、ジェネラル・ハイドロポニックス製のフローラ・シールド(Flora ShieldTM)でも、 他社の製品でも構いません。すべての部品を水ですすぎます。養液タンクに水を入れ、数時間水を循環させたのち、新しい作物を植える前に水をすべて捨てます。 フィルターは頻繁に掃除してください。ポンプの電源を落とし、再利用可能なフィルターを取りはずすだけです。フィルターは温水で洗います。
ハイドロトン Hydroton
これまでわが社では、植物栽培のための粘土顆粒についての研究を長年にわたって行ない、好成績をおさめてきました。 新しいハイドロトンを使用する際には、輸送時に砕けた細かい粒子を取り除くために、水で洗うことをおすすめします。 栽培が終わったら、次の栽培の前にハイドロトンをよく洗い、有機物のくずを取り除きます。 使用済みのハイドロトンを大きな器に入れて、煮沸したり、多量の水を掛け流したりすと、うまく洗えます。 この方法ならば殺菌もできるし、吸着していた栄養塩類を水に溶かして洗い流すことができます。 注意!:ハイドロトンを漂白剤(塩素剤)で洗ってはいけません。
培養液の作り方
作物の成長には栄養塩は無くてはならないものです。必要な栄養源を作物に与えるのですから、最良のものを与えてやりましょう。 ジェネラル・ハイドロポニックスTMは、各種の植物栄養剤を用意しています。 GHフローラ・シリーズの3種類の液肥(フローラ・グローFloraGroTM、フローラ・ブルームFloraBloomTM、フローラ・マイクロFloraMicroTM)ならば、 とてもうまくいきます。
1.養液タンクを新しい水で満たします。きれいな水が手に入らないようならば(可溶性物質の総量が200 ppmを超えるようならば)、蒸留水(逆浸透水あるいは雨水)を使用することをお勧めします。ジェネラル・ハイドロポニックスでは、新たに「硬水用フローラ・マイクロHardwater FloraMicroTM」も用意しています。
2.GHフローラを、それぞれの容器のラベルに表示されている濃度にうすめます。水にまずフローラ・マイクロを入れてかき混ぜ、フローラ・ブルームとフローラ・グローを加えます。液肥同士をあらかじめ混ぜてはいけません。混ぜ合わせると、栄養塩の状態が変化するかもしれません。
3.培養液のpHを5.0から7.0のあいだに調整します(詳しくはジェネラル・ハイドロポニックス製のpH調整キットの説明書をご覧ください)。
その他注意点
培養液は、濃度(電気伝導度)の調整も、配合割合(窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、微量元素の割合)の調整もできます。調整するには、グロー、ブルーム、マイクロをさまざまな割合で水に溶かします。
・ 植物体の成長促進には、グローとブルームの割合を多くします。 ・ 花芽を成長促進させるときにはグローの割合を減らし、ブルームを増やします。 ・ 結実を促進させるには、グローとブルームとマイクロを同量ずつ使います。 ・ カルシウムや鉄分を増やすには(菜っ葉などの青物の栽培)、マイクロを少し多めに使います。 ・ 3対2対1で配合する利用者が多いようです。植物全体の成長を促進するには、グロー、マイクロ、ブルームを3(水3.8リットルあたり小さじ1杯):2:1の割合にします。花芽促進にはグロー、マイクロ、ブルームを1:2:3にします。結実には、グロー、マイクロ、ブルームを2:2:2にします。ここに示したのは割合です。濃度ではありません。栽培を始めるときの目安と考えてください。電気伝導率計を使って培養液の濃度を測ってください。
Q&A よくある質問
1.培養液はどれくらいの頻度で加えるのですか?「継ぎ足し」とは何ですか? 養液タンクから液を抜いたときには新たに培養液を加えてください。「継ぎ足し」とは、水だけを養液タンクに加えることです。猛暑の時には、苗は水だけを多量に蒸散させるため、培養液の栄養分は吸収されません。このため養液タンク内では栄養分の濃度が急激に上がり、苗には有毒なレベルに達します。蒸散量が極端に多いときには、水だけを継ぎ足して栄養分の濃度を下げてください。
2.水はどれくらいの頻度で替えるのですか? 苗の生長具合(生長段階や生長速度)によって変わってきます。幼い苗の場合は、3週間ごとで十分です。苗が十分生長したら、2週間ごとに液を全部交換します。もっと頻繁に交換すれば、生長はさらに良くなります。培養液を追加するのは、液の導電率(あるいはppm)が下がったときだけにしてください。通常は、導電率(栄養塩の量)が800から1,200 ppm(百万分の1)の範囲になるようにします。
3.ppm測定器か導電率計を購入する必要があるでしょうか? はい。培養液の濃度を測定するのに導電率計は必須です。さまざまな植物種に適した導電率を知っていれば、苗を育てるときに、その作物に応じた培養液濃度に調整することができます。
4.排水・水位調節管は、いつ上げたり下げたりして調節するのですか? 苗が小さくて、根が十分に張っていなければ、管は一番高い位置に設定し、苗が入った籠カップまで栄養に富んだ液が届くようにします。根が伸びて培養液の流れに浸るようになったら、水位調節管を下げて、培養液と栽培容器内の酸素量を増やします。
5.生長期に電源を切っても大丈夫でしょうか? 電源は24時間入れたままにするのが最善です。しかし、エアロフロー2をタイマーにつないで節電する利用者が多いのも事実です。その場合、照明がついている時にエアロフローの電源が入り、照明が消えたら電源が切れるようにします。ただし、照明が消えている間に水の噴霧が行なわれる場合には、その時だけエアロフローの電源が入るようにします。
6.培養液の最適水温はどれくらいですか? 適温は18℃から24℃です。
7.培養液のpHはどれくらいに調整しますか?そのpHにするのはなぜですか? pHは、5.5から5.6に調節します。この範囲のpHならば、苗が栄養を吸収しやすいからです。
部品や器具の注文先 ネットカップ、GHフローラ、ハイドロトン、エアロフロー2の部品を注文するには、ジェネラル・ハイドロポニックスの代理店にお問合せ下さい。