水耕栽培について - GH (USA)

水耕栽培や General Hydroponics (GH) 製品についてのご質問はありませんか?あなたは一人ではありません!

Q:ハイドロポニックス(水耕栽培)の初心者です。まず何から始めたらいいのでしょうか?

A: まず最初にいるものは、水耕栽培の装置・肥料・培地・光源(自然光か照明)、あとは時間と植物です。 水耕栽培は、アイテムを少しずつ揃えていったり楽しくやりがいのある趣味になります。

Q:水耕栽培ってなんですか?

A: 水耕栽培とは簡単に言うと、土を使わずに栄養豊富な液体肥料で植物を育てることです。

Q:水耕栽培はどのような場所でするんですか?

A: 室内でも温室でも屋外でも、植物育成に十分な光があればどこでも水耕栽培は可能です。 なかには注意が必要な品種もありますが、基本的にはどのような植物でも水耕栽培できます。

Q:エアロポニックス(気耕栽培)ってなんですか?

A: 気耕栽培とは、空気中で液体肥料に酸素をしみ込ませる事で、根にとって素早く簡単な栄養吸収を実現する栽培方法です。 この栽培方法は、驚くべき生産力をもたらします。

Q:どうして土で育てるより水耕のほうがいいのですか?

A: 水耕栽培で育てたものは土で育てたものに比べて清潔です。(*多くの場合農薬なども必要ないでしょう)。 また、成長・収穫のために必要な栄養分を調節して与えることができます。

Q:土で育てたものと比べると水耕で育てたものは、味はどうですか?

A: 味と栄養についていうと、水耕栽培で育てたものが土で育てたものより良くなるということがよく起こります。 それは、植物が必要とする全ての栄養分を、必要な時に素早く補給できるからです。

Q:「植物育成に必要なさまざまな要素」について、もう少し詳しく説明してもらえますか?

A: 約160年前には、科学者は10個の要素が植物成長のために必要であると考えていました。 これらの10個のうち、3つの要素、炭素(C)・水素(H)・酸素(O)は、空気と水によって供給されます。 そのほかの7つの要素、窒素(N)・リン(P)・カリウム(K)・カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)・硫黄(S)・鉄(Fe)は、土などの培地中から植物によって供給されます。 さらに6つの要素が、植物成長に重要であることが分かりました。 マンガン(Mn)・亜鉛(Zn)・銅(Cu)・ホウ素(B)・モリブデン(Mb)・塩素(Cl)これらの6つも、土中から供給されます。 そして、ジェネラルハイドロポニックス社のフローラシリーズは、これらの要素の全てを含んでいます。

水耕栽培装置について

Q:水耕栽培の初心者におすすめの水耕器具はなんですか?

A: ジェネラルハイドロポニックス社のウォーターファーム・パワーグローアー・エコグローアーなどはすべて、 初心者向けの使いやすい商品です。ほとんどの植物を育てることができますし、後々ユニットを追加していくこともできます。

Q:挿し芽をはじめるのに最適な装置といったらどれですか?

A: レインフォレストシリーズがすばらしいです。

Q:比較的小さな植物を育てるのに最適な装置といったらどれですか?

A: どの装置でもできますが、特にエアロフロー2では、より迅速で劇的な結果が得れるでしょう。

Q:トマト、ピーマン、キュウリなどの栽培に最適な装置といったらどれですか?

A: それらの植物は栽培期間が比較的長く、根の発達に十分な空間が必要です。そのような作物に適した装置は、 ウォーターファーム、パワーグローアー、ユーログローアーそしてエコグローアーになります。

Q:省エネのために夜間は装置の電源を切っても大丈夫?継続的もしくは周期的に動かしておくべきですか?

A: 根がリザーバーの培養液に十分に届くほど成長しているなら、どの装置でも夜に電源をオフにしても大丈夫です。 装置のタイプによってサイクルは変わってきます。

  • エアロフロー:昼時間は継続的に作動させてください。夜時間は一回か二回くらい15~30分程度作動させてください。
  • ユーログローアー:根が十分に育ったら、昼時間に、オン30分-オフ1時間半でタイマーをセットしてください。この装置には根の周りの湿気と養分を保ちたいので、培地はココピートを使ってください。
  • ウォーターファーム・パワーグローアー・エコグローアー:昼時間にオン1時間-オフ1時間でセットしてください。
  • レインフォレスト:この装置は継続的に作動させてください。挿し芽栽培の場合は特にそうです。根が培養液に届くまで育ったら、夜時間はスイッチを切っても大丈夫です。

※どの装置でも、毎日24時間作動させることで最良の結果が得られます。電力の節約とは水の循環を止めるだけのことです。

Q:ダッチポットシステムはウォーターファームシステムとどう違うのですか?

A: ウォーターファーム・パワーグローアー・エコグローアー、それもそれぞれに単独で使用できますし、一緒に接続して使うこともできます。 各装置に栽培部・リザーバーがあり、エアーポンプを使って養液を行き渡らせます。培地にはハイドロボールを使います。 ダッチポット(ユーログローアー)は単一栽培装置で埋め込まれたポンプから点滴して養分を与えます。 装置からの排水はリザーバーに戻ります。 ダッチポットでは、養液の中に小片が入ったりポンプが詰まったりする恐れがあるので、ココピートのような細かい培地を使うと良いでしょう。

Q:コントローラーってなんですか?また、何をするものなのですか?

A: コントローラーとは、拡大用対外リザーバーのことです。 ウォーターファームやパワーグローアー8台を接続する時に使い,成長促進のために活力剤などを加えたりします。 より大きなテキサスコントローラーは12台のウォーターファームやパワーグローアーの接続時に使います。 また、レインフォレストやエコグローアーとの接続時にも有効です。

Q:培地の排水性を保つのに簡単な解決法はありませんか?

A: ジェネラルハイドロポニックスのココテックマットは、その目的で設計されたものです。 ココテックマットは切って使えるので、どのような場所にでもフィットします。

Q:ウォーターファームのホースが汚れてきました。装置の詰まりをとる最善策はなんですか?

A: もっとも簡単な方法は、ドリップリングとポンプ部分を熱湯に浸けて洗浄することです。 洗浄剤として、4リットルに大さじ1のブリーチを入れるといいでしょう。 浸けこんだ後は、プラグの片端から熱湯を流し込んでもう一方から排出するように洗浄してください。 この水圧で点滴孔の詰まりをなくし、沈着物を取り除きます。 洗浄のたびに、ドリップリングとポンプ部分を取り替える人もいますが、交換したらブリーチに浸けこんで洗い流し、乾かしてから次の洗浄まで保管しておきましょう。

Q:水耕装置に生える藻はどうすればいいですか?

A: 一番いいのは予防することです。 液肥に光が当たらないようにすれば、つまりふたを閉めて開封した液肥もしっかり密封すれば、藻の成長を予防できます。 もし、すでに装置に藻が発生している場合は、ブラシや過酸化水素(4リットルの液肥に対して3%の過酸化水素水※を3ml)を使って取り除きます。※3%の過酸化水素水とはオキシドールのことです。 培養液の表面に浮いているようなら、リザーバーと培地を水で洗い流して、新しい培養液を作りましょう。 藻の繁殖がひどい場合には、藻を完全に流しだし取り除かないと装置の循環ラインが詰まる恐れがあります。

Q:古いジェネラルハイドロポニックスの装置の部品は入手方法はありますか?

A: ジェネラルハイドロポニックスに、必要な部品やどの部品が必要か、または部品の種類をeメールかお電話にて直接ご連絡ください。 その部品の取り扱いの有無、ある場合はお値段をご連絡します。

Q:ジェネラルハイドロポニックスの装置でプラスチック製の部品をつかっても食品レベルで安全ですか?

A: はい。ジェネラルハイドロポニックスのプラスチック部品は食品グレードの安全性を確認しています。 化学成分は植物にまで浸み出すことはありません。また、人工光源でも日光でも劣化しません。

Q:レインフォレストシステムにヒューミドームは必要ですか?

A: いいえ。レインフォレスト66と318、236にはボルテックス噴霧器が付いていますので、挿し芽から根が形成されるまでにちょうどよい水分・酸素・養分の極微細な霧を作り出せます。 レインフォレスト36でも、ボルテックス噴霧器を取り付ければ同様ですので、ヒューミドームは必要ありません。

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肥料とフローラシリーズについて

Q:フローラシリーズの使い方は?

A: 植物の成長段階に応じた割合で、3種のフローラを加えてください。 加えるときは、ひとつずつ水に足してください。お好みの濃さ(EC計による)になるまで加えてください。 ラベルに記載されている要項に従ってお使いください。 また、ご不明なことがあればいつでも直接、弊社にお問い合わせください。 配合表・施肥プログラムは土耕栽培、水耕栽培のどちらにでも対応しています。

Q:フローラシリーズはいつ使うの?

A: 植物の一生を通してお使いいただけます。

Q:フローラシリーズのいいところは?

A: フローラシリーズは、完全にバランスのとれた栄養肥料です。基本栄養素・補助栄養素が豊富に含まれています。 また大切な微量元素やオーガニックバッファー(緩衝材)もしっかりと含まれています。

Q:効果はどこに現れるの?

A: フローラシリーズの効果は、植物の健康・成長率の増加・果実や花の数の増加で現れます。

Q:どうしてフローラシリーズを使うべきなの?

A: フローラシリーズは、もっとも信頼のおける高品質の液体肥料として世界中で知られています。 3種のパートを使うことで、どのようなタイプの植物にでも最適の肥料を作り出すことができます。

Q:どうしてGHフローラシリーズは3種類なの?

A: GHフローラシリーズの考え方はシンプルです。 植物はその種類によってかなり異なる栄養素を必要とします。そして成長とともにそれらは変化していきます。 フローラグロー・フローラブルーム・フローラマイクロを組み合わせて使うことで、 それらの植物のさまざまな要求に応えることができるのです。

Q:フローラシリーズのそれぞれの役割は?

A: 水耕栽培において、植物に必要な水・酸素・栄養素は、絶えず植物の根に供給され続けています。 そこで栽培者は、植物の要求を素早く読み取って、ミネラルの過剰や欠乏による肥料焼けや欠乏症から植物を護ってあげる必要があります。 一般的に植物は、形成期・発育期により多くのチッ素(N)を消費し、開花期にはより多くのリン(N)・カリウム(K)・マグネシウム(Mg)を消費します。 また成長をとおして、カルシウムやイオウ・鉄分・マンガン・ホウ素・モリブデン・銅などの微量元素も消費し続けます。 フローラマイクロはフローラシリーズのシステムの基礎で、微量元素とともにチッ素とカルシウムを供給します。これは、いろいろな水耕栽培の植物の基本栄養素として、とても大切なものです。 フローラマイクロにフローラグローを加えることで、形成期・発育期に必要なチッ素をカリウムの追加供給を受けることになります。 開花期に花を元気づけたり果実を実らせるには、フローラブルームを足して、必要なリン・カリウム・マグネシウム・イオウを供給します。

Q:ラベルにあるNUTRIENT RECOMMENDATION(推奨配合)の主な目的は?

A: それぞれのフローラシリーズの最適な割合は、植物の種類、成長段階によりますが、私たちは、経験的に「1-2-3」倍率を目安にしています。 [挿し芽・種まき]:10㍑の水に、それぞれを3.25mlずつ入れて使います。 [形成期・発育期]:10㍑の水に、グロー39ml、マイクロ26ml、ブルーム13mlを入れて使います。 [発育後期・開花前期]:10㍑の水に、それぞれを26mlずつ入れて使います。 [開花期・完熟期]:10リットルの水に、グロー13ml、マイクロ26ml、ブルーム39mlを入れて使います。

Q:フローラシリーズはどのように混ぜればいいの?

A: いつでもリザーバーを水で満たすことから始めてください。そうしてから、その中に一種類ずつを加えてください。 絶対に原液と原液を混ぜ合わせたりしないでください。吸収を阻害する不要な元素を生成してしまいます。 一番いいのは、はじめにフローラマイクロを加えてよく混ぜ、その後にフローラグローやフローラブルームを混ぜるというやり方です。 フローラグローとフローラブルーム両方を加えるときは、フローラグローを加えて、よく混ぜてからフローラブルームを加えるようにしてください。

Q:リザーバー洗浄後はどのくらいの頻度でリザーバーのレベルをチェックするべきですか?

A: 成長の早い植物は、大量の養液と水を消費するので、二日に一度はリザーバーをに目を配ることが大切です。 また、植物のサイズが大きければ大きいほど水の消費量も増えることと、暖かく乾燥した環境では、蒸発量が増えることも考慮してください。

Q:リザーバーは排水してから新鮮な水と養液を入れる必要がありますか?

A: はい、その通りです。リザーバーは植物の大きさや養液の使い方にもよりますが、1~2週間ごとに排水してすすいでください。また、養液の配合処方を変える際は、かならず排水して洗浄してください。 栽培培地(ココヤシ繊維・ハイドロボール)には、植物の排泄物がたまりやすいので、リザーバーの洗浄のたびにすすぐといいでしょう。

Q:フローラシリーズの品質保持期限は?

A: 適切な保管(冷暗所にて未開封状態)であれば、無期限に使用できます。

Q:フローラノヴァシリーズの品質保持期限は?

A: 適切な保管(冷暗所にて未開封状態)であれば、問題なく一年半は大丈夫です。

Q:フローラノヴァグローとフローラノヴァブルームは同時に使っても大丈夫?

A: フローラノヴァシリーズは、一度に1パートを使うように設定されています。しかし移行期においては、両方をそれぞれ半分の濃度で合わせてから必要濃度にして使うのは差し支えありません。フローラノヴァグローは形成期・成長期に、フローラノヴァブルームは開花期・着果期に効果を発揮します。 注意:花や実をつけない植物を育てる際は、フローラノヴァグローですべてまかなえます。

Q:GHの肥料養液で葉面散布はできますか。

A: もちろんできます。根元散布より濃度を薄くするように気をつけてください。 温度の高い日中や過剰な日光の下での葉面散布は避けてください。葉面散布を行う理想的な時間帯は早朝か夕方が一般的です。 葉の裏側に散布するように心がけてください。葉の裏側には、植物の肺に当たる気孔があるので、吸収効率が最大限になるのです。

Q:GHの養液は土耕にも使えますか。

A: もちろんです。すべての養液には、植物の成長に必要な要素が含まれています。 育てる植物のタイプにあわせて、配合率を調整しながら試してください。

Q:フローラシリーズはオーガニックですか?

A: まず、何がオーガニックで、何がそうでないかということが議論になります。 アメリカではおびただしい数の「オーガニック」の基準があります。 そして、その基準の多くがかなり異なっています。 それぞれの州で「オーガニック」とラベル表示される商品の基準がありますし、 オーガニック認定を行う36の非政府組織があります。 近頃では、未精製の無機物で育てられた作物を「オーガニック」としていますが、 未精製の無機物はよく溶けきらない上に、多くの不純物を含むということが問題となります。 不純物の中には植物にとって有害なものもあるのです。 このような理由から、フローラブルーム・フローラグロー・フローラマイクロは 質の高い精製された無機質から作られています。 高品質な作物の栽培を確保しようとすると、オーガニックにはなりにくいのです。

Q:フローラノヴァシリーズはオーガニックですか?

A: フローラノヴァグローとブルームには、無機物と有機園芸の融合からうまれた3~5%の有機物が含まれています。

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培地について

Q:ハイドロボールってなんですか?

A: ハイドロボールとは、水耕栽培で利用する植物を支える培地のことです。 不活性ですので、ペーハーに影響することがなく、排水性も抜群です。 特殊な泥土を高温で熱して、ポップコーンのようにはじけさせて作られています。

Q:ココピートってなんですか?

A: ココピートとは、ココナツから作られた有機培地のことです。水耕栽培や種まきポットによく利用されています。 特筆すべきは重量の軽さと、比較的不活性なため、環境を壊さず再利用ができるということです。 しかし、ココピートにはさまざまなグレードがあり、粗悪品になると塩水を含んでいたりするので、 植物に有害となるものもあります。

Q:ロックウールってなんですか?

A: ロックウールとは、岩石を溶かして筋状にしてから、 スポンジのようなブロックの形にした素地のことです。

Q:ココテックってなにから作られているんですか?

A: ココテックはすべてオーガニックなものから作られています。 ココナツ繊維を天然ゴムと紡いでココテックの形に形成しています。

Q:ハイドロボールとココピートの違いはなんですか?

A: ハイドロボールもココピートもペーハーが中性の培地になります。 ハイドロボールは排水性・通気性に優れており、ココピートは保水性と少量の栄養分もしっかり保持することができます。

Q:種苗培地(ハイドロボール・ロックウール・ココピート)は、培養液の使い方を変えれますか?

A: できます。使う前に培地をすすぎましょう。特にロックウールをお使いになる場合はよくすすいで下さい。 培養液のペーハーと濃度をチェックして、それに応じて培養液を調整してください。

Q:ココピートの塊りはどのくらいの大きさになりますか?

A: ひとつの塊りで、だいたい9.5リットルになります。

Q:使っている培養液で、できるだけ小さな培地を利用する簡単な方法はありますか?

A: ジェネラルハイドロポニックス社のココテックマットはそのために作られたものです。 ココテックマットは独特な空気と水分のバランスをネットポット内に作り出します。 ココテックマットには、121cm×243cm×6mm、121cm×121cm×25mmの2種類のサイズがあって、 カットしてどのようなものにでも合わせることができます。

Q:ラピッドルータープラグを挿し芽に使うにはどうすればいいですか?

A: ラピッドルーターは専用トレイで使うことをおすすめします。 プラグの上部にある小さな穴に、挿し芽をしっかり倒れないように差し込みます。 そしてトレイを適切な光の下に置いておきます。 根がたくさん出てきたら、水耕栽培システムやそのまま土に移植できます。

Q:ラピッドルータープラグを種まきに使うには、どうしたらいいですか。

A: ラピッドルーターは専用トレイで使うことをおすすめします。 プラグの上部にある小さな穴に、種を入れていきます。そして、芽が出るまで暗い場所に置いておきます。 芽が出たら明るい場所に移します。苗が移植できるほどに育ったら、水耕栽培システムや土に移植します。

Q:ラピッドルータープラグを浸す必要はありますか?

A: 開花用肥料を浄水で薄めた液体(200ppm・0.4mS)に浸して、トレイに戻して挿し芽・種まきの手順を行うのが一番いい方法です。

Q:ラピッドルータープラグには、水まきは必要ですか?

A: 乾ききるまでは、給水しないでください。このプラグは、種まき・挿し芽時の根付けに最適な水分と酸素を保つように作られています。

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TDS・EC計について

Q:TDS計やEC計の目盛りの校正はどうするのがいちばんいいですか?

A: 標準液を使いましょう。標準液のボトルに導電率μS/cm(マイクロジーメンス/cm)や塩化ナトリウムや塩化カリウム溶液の濃度ppmが記載されています。 塩化ナトリウム溶液の導電率が水耕栽培の元素栄養分に近似しているので、培養液の測定器を校正する際に、「塩化ナトリウム-1000ppm」という値が標準値としてもっともよく用いられています。 測定器に付属しているマニュアルにしたがって校正してください。

Q:TDS計やEC計はなにを測定するのですか?

A:肥料のEC(Eelectrical Conductivity:電気伝導率)は、電気を通した時のミネラルイオンの動きを測定しています。 塩化ナトリウム溶液のppmの値が導電率(μS/cm)の半分に近似しているので、多くの測定器は塩化ナトリウムの等価値を標準値としています。

Q:パーツ・パー・ミリオン(ppm)ってどういう意味ですか?

A: 液体中の元素の濃度を測定するための一般的な単位です。 1ppmは、液体中に100万分の1(重量)の元素が含まれている状態です。

Q:TDSとECの測定値はどう変換するんですか?

A: おおよその塩化ナトリウムTDSの値を求めるには、ECの測定値(μS/cm)に1000を掛け算して、2で割ります。 ECの値を求めるときは、ppmの測定値に2を掛け算して、1000で割ります。 例:ECの値が1ならば:   1×1000÷2=500ppm   ppmの値が500ならば:   500×2÷1000=1EC

Q:TDS計やEC計、どちらを使ったほうがいいのですか?

A: 植物栄養分の目安がEC単位であるなら、EC計が便利です。 植物栄養分の目安がppm単位であるなら、塩化ナトリウムTDS計がより使いやすいです。

Q:フローラシリーズの3-2-1混合液を使うときは、濃度はおよそどのくらいがいいのですか?

A:以下を参照してください。   配合率     EC((μS/cm)     TDS(塩化ナトリウム標準)   3:2:1        2.3-2.5         1350~1450   2:2:2        2.2-2.4         1300~1400   1:2:3        2.1-2.3         1250~1350

Q:どうして培養液の導電率が大切なのですか?

A: 導電率は培養液の濃度を表します。導電率が高いほど、液体の中に溶解性物質が多いということです。 繊細な植物や挿し芽、苗では、導電率が高すぎる(=肥料が濃すぎる)と、肥焼けを起こしかねません。 成長期に入ると、高濃度の培養液が必要になるので、肥料液を足して導電率を上げてください。 ある種の植物は弱めの肥料を好みますので、すべての植物に同じ濃度がいいとは限りません。

Q:導電率は植物にどのように影響するのですか?

A: 導電率は培養液中の実際的な栄養分の含有量を表します。 導電率が低い場合は、養分が少ないことを意味し、栄養不足になり成長が遅くなります。 導電率が高い場合は養分が多いことになりますが、栄養過多になると肥焼けしたり枯死することがあるので注意が必要です。

Q:新鮮な空気ってどういうことですか?

A: 換気は、問題としてしばしば見落とされがちです。 植物は、葉面の水分が蒸発するときに栄養分を吸収します。 より良い換気では蒸発率が高くなるので、栄養の吸収率をさらにあげることになります。 換気というのは、空気を入れ換えることであり、室内で循環させることではないことに注意してください。

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水について

Q:水耕栽培では、水質って重要ですか?

A: 過剰なカルシウム・マグネシウムを含んだ水(全硬度と呼ばれる)では、いろいろな障害が起こります。 最寄の水道局に、ご自宅の水道水の水質分析を問い合わせできます。 井戸水をお使いでしたら、サンプルを送って水質検査を依頼できます。 分析結果の溶解塩の濃度が200ppm以上だった場合は、カルシウム含有量を調べる必要があります。 過剰なカルシウムは、硬水になる主要因となります。 分析結果のカルシウム含有量が70ppm(mg/liter)以上だった場合は、硬水用フローラマイクロをお使いください。 硬水用フローラマイクロは、硬水中で微細な栄養分と上手くキレート結合するので、植物の成長を速めることができます。 そのほかに、雨水を貯めて利用する場合は、逆浸透膜浄水器を使うなどして、浄水を使いましょう。 ミネラルウォーターや、湧き水は使わないでください。 培養液のバランスを崩しますし、植物に害を及ぼすこともあります。

Q:うちの水は塩素消毒されていますが、問題ありますか?

A: 塩素は揮発性の高い成分なので、空気に触れるとすぐに気化してしまいます。ですから培養液が根に届くまでには、塩素は消えてなくなります。

Q:根っこには酸素も必要だと思うのですが、どうやって酸素を得ているのですか?

A: 水耕栽培の装置がちゃんと働いているなら、根の周りの空気中から酸素が供給されています。 また、培養液に含まれる酸素も供給されています。 きちんとした培地は、このような大切な役割を果たしています。

Q:水温についてはどうですか?

A: 培養液の温度は18度~26度が適温です。 リザーバーに水を足す時には、リザーバー内の水温と同じくらいにして足すといいでしょう。 植物の中でもとくに根の部分は、急激な温度の変化を嫌います。 冬の寒い時期には、水槽用ヒーターを使って培養液を温めることができます。 夏の暑い時期に水温が上がりすぎる場合は、培養液を冷ます冷却装置を探しましょう。

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pHについて

Q:pHってなんですか?

A: 液体の酸性・アルカリ性の度合いを示す指数です。

Q:もうすこし詳しく説明してください。

A: 正確に言うと、pH(ピーエイチ、ペーハー)というのは、水素イオン濃度指数のことです。 pHは、0~14の対数尺度で示されます。 純水は中性でpH7.0です。もしpHが7より低い場合はその液体は酸性、7より高い場合はアルカリ性となります。 均等尺度でなく対数尺度なので、pH6では水素イオンの数がpH7の10倍、pH5では水素イオンの数がpH6の10倍多いということを示します。

Q:水耕栽培で植物を育てるのに最適なpHはいくつですか?

A: 水耕栽培でのpHの理想値は、5.5~6.5です。

Q:pHの濃度は、植物の成長にどう影響しますか?

A: pHは、植物の成長に必要とされる16種類の元素の吸収率・有効率を左右します。 元素吸収率を最大にするpHは、5.5~6.5です。 pHの濃度がその値から下がると窒素・リン・カリウムなどの元素が吸収できなくなり、微量栄養素の吸収率が有害レベルになってしまいます。

Q:どうやってpHを変えるのですか?

A: pHは酸を使って下げたり、塩基を使って上げたりして調整します。 ジェネラルハイドロポニックス社のペーハーアップとペーハーダウンはそのために作られた製品です。 多くの酸や塩基は非常に腐食性が高く危険なので、水耕栽培用の表記がない製品の取り扱いには注意が必要です。

Q:どうしてもペーハーダウンが手に入らない場合は、どうしたらいいですか?

A: 応急処置として、クエン酸(溶液)や車のバッテリー液の硫酸が利用できます。 鉛などが含まれていないことを確認して、取り扱いには十分注意してください。 酢も利用できますが、効果は短期的なものになります。

Q:pHの濃度はどのくらいの間隔でチェックすればいいですか?

A: 最初のうちは、お使いの装置の特徴をつかめるまで毎日、pHチェックをすることをおすすめします。 水のpHを測ってから肥料養液を加えて、1時間以内にpHを測ります。その値に応じて調整します。 pHが安定するまでこのプロセスを繰り返します。 フローラシリーズの肥料養液はpH緩衝材が含まれているので、pHを理想値に保ちやすくなっています。 pHを合わせるのに、水と肥料養液とpH調整剤をどのくらい入れたかメモしておくといいでしょう。 はじめの数回のうちにどのくらいの酸や肥料を加えるべきか、だいたいの感覚がつかめてくるはずです。 長い間ずっと理想値を示していたpHが、急に極端に上昇したり下降したりすることがあります。 これは、肥料養液を変える時期が来たことを示しています。 もし硬水を使っている場合は、pHは7.5以上に上がりやすくなります。 酸を加えて中性にすることもできますが、ひどい場合には逆浸透膜の装置をお使いになったほうがいいかもしれません。

Q:ペーハーアップ/ダウンは10リットルにどのくらい必要ですか?

A: まず10リットルに2.5mlの割合で入れてます。15~30分待ってからpHをチェックします。 たいていの場合、10リットルの水に対して2.5~5mlが必要量になります。 硬水を使っている場合はもう少し加える必要があるかもしれません。 ジェネラルハイドロポニックス社のフローラシリーズでは、含まれているpH緩衝材が最適値をキープする手助けをします。

Q:装置を洗浄・補充したら数日の間ずっとpHが4以下に下がってしまいます。 どうやってpHを上げて調整したらいいですか?

A: もっとも簡単な方法は、ペーハーアップを加え続けることです。 これは、カリウムイオンを補給することになるので良い方法です。 カリウムは水耕栽培専用肥料に多く含まれている成分です。 培養液の中で微生物活動が盛んになるとpHが安定しなくなります。 培養液の交換をしなかったり、その他のストレス(急激な温度変化など)を与えるなど装置のメンテナンスが悪いとそうなりやすいです。 そうならないようにするために、適切な培養液を使い、装置をきれいにしておきましょう。

Q:pH調整剤の使い方は?

A: キレート結合の効率を最大限に引き上げて無機塩類の溶解度を上げるには、 肥料養液を入れる前の水のpHを整えておく必要があります。 肥料養液を投入後も必要があればpHの調節を行います。 使用説明をよく読んで、ご不明な点があればいつでもご質問ください。

Q:どんなときに使うのですか?

A: おもに水耕養液栽培を行うときに、植物に合わせた最適なpHの値にする時にpH調整剤を使います。

Q:調整剤を使う利点は?

A: pHを最適値にするということは、植物の無機塩類の吸収率を高めることになります。

Q:効果が現れるのにどのくらいかかりますか?

A: 栄養のバランスが崩れないように正しく吸収できるようにします。 ですから、旺盛で健康的にどんどん成長するようになります。

Q:どうしてこの調整剤を使うのですか?液体タイプと粉末タイプの違いは?

A: ジェネラルハイドロポニックス社の調整剤(液体タイプ)は独自製法で作られたもので、希釈酸がある程度含まれています。成長期にも開花期にもお使いいただけます。 ペーハーダウン(粉末タイプ)は、粉末の状態であれば安全なので、輸送に耐えうるものであるということです。 ジェネラルハイドロポニックス社の調整剤はしっかり濃縮されていてお値段もお手ごろです。

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